オリジナルデザインの将棋駒・盤を制作したきっかけ
どうも、サークル貞屋です。
そもそも、なぜオリジナルデザインの将棋駒・盤を作ろうと思ったのか。
せっかくブログを立ち上げたので、そこから説明したいと思います。
今から1年ほど前、当時、自分がハマっていたゲームが「どうぶつしょうぎ」でした。
どうぶつしょうぎ official website |LPSA|
動物の描かれた駒とパステル調のボードが可愛らしく、また将棋の要素をギュッと圧縮した奥深いゲーム性で、自宅で奥さんと何度も対戦していました。その後、「ごろごろどうぶつしょうぎ」を購入し、さらに「おおきな森のどうぶつしょうぎ」を買おうと思うにいたり、はたと気が付く。「ここまで来たら、もう普通に将棋をやった方がいいのでは?」と。
そこで将棋駒と折り畳み式の盤を東急ハンズで購入。将棋の強い前の職場の同僚に基本的な戦法などを教えてもらい、あとはひたすらネット将棋と詰将棋、定跡本を見ながら棋譜を並べる日々が続きました。
そして、またはたと気が付く。
「将棋の駒と盤って、おもしろいデザインが見当たらないなあ」と。
もちろん、木製の駒と盤は美しい。長い間に洗練された機能美や、日本の工芸品的な渋さがある。しかし、自分が気になったのは、駒と盤を、ほかのボードゲームの「コンポーネント」として考えた場合、バリエーションがないのです。そこでデザインのユニークな将棋駒・盤は存在しないかどうか、ネットで検索してみましたが、これがほとんどない(驚き)。
1~2つ、ガラス製の将棋セットがあったくらいで、ほとんどは材質は木かプラスティック、形は五角形、駒文字は書道風。
一方、チェスは調べると、出るわ出るわ、おもしろデザインのチェスセットが。材質は木から大理石、金属、陶器、ガラスまで多種多様。デザインにいたってはユニーク駒&盤が目白押し。兵士や騎士、女王などの胸像(ほとんどフィギュア!)にはじまり、犬や猫などの動物、不思議の国のアリス、はてはスターウォーズをモチーフにしたチェスまで百花繚乱。
数百年の間、デザインがほぼ変わらない将棋と、さまざまなモチーフを取り入れ、デザインのバリエーションが豊富なチェス。この差はどこから来たのか? 将棋はチェスに勝るとも劣らない盤上遊戯なので、その差が口惜しく思いました。
また、既存の将棋駒・盤は、日本家屋の縁側や畳の上にはよくなじみますが、オシャレなカフェや洋風の部屋にはそぐわない気も。正直、将棋は「おじさん」っぽいので、若い世代の人や女性には、とっつきにくいのでは?
そこで「自分の部屋に置いておきたい将棋を作りたい」と思いいたり、「売ってなければ自分で作ればいいじゃない」というのがオリジナルデザインの将棋駒・盤制作の動機です。
次回は、「teardrop将棋」のアイデアが生まれるまでの過程を紹介します。